ボイジャーインフォメーションページ

2008年11月21日  
株式会社ボイジャー

目の見えない人に本を届ける

ドットブックロゴ

視覚障碍者の読上げソフトとドットブックが手を結ぶ

 

 株式会社ボイジャー*(本社:東京都渋谷区、代表取締役 萩野正昭)は、電子書籍によって読書支援する活動の一環として、電子書籍フォームとして普及する「ドットブック(.book)*」を視覚障碍者に、よりアクセスしやすいよう対応を強化いたしました。

 “目の見えない人にとって本は単に紙が束ねられた冊子に過ぎない”。本はデジタル化によって音声合成による読上げという今までの本にない機能を獲得し、視覚障碍者へ本を届ける道を拓きました。今回の読上げ強化は、ボイジャーとスクリーンリーダー*「PC-Talker」などを開発する株式会社高知システム開発*とが協力し、手をむすぶことで実現したものです。
 今までもテキストファイルならスクリーンリーダーの機能をつかって読上げることは可能でした。「本」を読みたい視覚障碍者は、出版社にテキストファイルの提供を常に求めてきたのです。しかし、テキストファイルは、コピーや改竄がきわめて容易であることから、また申請に対して個別対応することの煩瑣さなどから、出版社が出版物のテキストファイル提供に積極的になることはありませんでした。
 ドットブックは著作物の同一性を保持し、不正なコピー防止の措置がとられています。よって、読上げさせる際に、ドットブックから内容を抜取ったり、改竄することはできず、結果として著作物の保護された形で電子書籍を読上げることになります。ドットブックは健常者にも視覚障害者にも対応するユニバーサル・デザイン(UD)思想をもち、どちらにも対応する電子出版形態となりました。本を電子的に出版し販売することが、付加作業の必要なく当たり前のこととして視覚障碍者への読書支援へと繋がったのです。

■「MyBook」
 全国で約30数万人いるといわれる視覚障碍者のうち、12.7%がスクリーンリーダーという読上げソフトを利用しているといわれます。視覚障碍者はパソコンを使い、表示内容をスクリーンリーダーで音読させることで情報を入手しています。高知システム開発は1998年にスクリーンリーダー「PC-Talker」を開発し、「PC-Talker」は現在同種のソフトとしては最も普及しています。
 今回、「PC-Talker」と連動し電子書籍コンテンツを読む専用ソフトとして「MyBook」が開発されました。「MyBook」は、ドットブックや、MS-Word、PDFなど非テキストファイルの内容を文字化して、PC-Talkerに渡し、コンテンツの読上げを行います。2008年10月17日より発売されています。点字の出力も可能です。
(詳細 http://www.aok-net.com/products/mybook.htm

■読上げ専門書の『理想書店』
 ボイジャーの『理想書店』は、健常者と視覚障碍者の方たちが安心して電子書籍を購入いただく「UD」の理想を推進する電子書店として、バリア・フリーのサービス向上をはかり、11月22日(土)より、あらたに生まれ変わります。ここで販売される電子書籍ドットブックのすべてが音声読上げ対応です。講談社の作品をはじめ、従来からロービジョンへの音声読上げに積極的なインディーズの作品、そして今回あらたに視覚障碍者のための読上げ対応に積極的に支援を表明する角川書店、角川学芸出版、新潮社などの作品を提供してまいります。

理想書店URL  http://www.dotbook.jp/dotbook/


報道用参考資料URL

 


* 注:株式会社ボイジャーについて
株式会社ボイジャーは、1992年10月設立、電子書籍ビューア『T-Time』を開発、TTXというHTMLベースのタグ体系の電子書籍ソースファイルをもち、商業的配布に対してはドットブック(.book)という出版フォーマット化を実現させた。ドットブック(.book)ファイルから、あらゆる液晶デバイスにデータを流し込み本とする仕組みを追求している。
詳細は、http://www.voyager.co.jp/company/index.html

* 注:株式会社高知システム開発について
株式会社高知システム開発は、1983年7月設立、幅広いコンピュータ技術を持つシステムハウスとして誕生。1983年に視覚障碍者用ワープロの開発に着手し、翌年日本初の「AOK・点字入力・音声出力ワープロ」を完成させた。以来、「視覚障碍者の生活支援、社会参加支援」を目的に、高度情報化社会の環境に対応する視覚障碍者向け各種ソフトウエアの開発、販売、アフターサービスを行っている。
詳細は、http://www.aok-net.com/index.htm

* 注:ドットブック(.book)について
2000年に商用に電子本を販売することを目的としてボイジャーが開発した電子書籍フォーマット。『T-Time』をビュアーとし、縦書き文庫本スタイルで可読する。インターネット上で全文が立ち読みでき、かつ不正コピーの防止等ができる。講談社、集英社、角川書店、新潮社、文藝春秋、筑摩書房などがすでに採用している。ドットブック作品を販売する「理想書店」等で立ち読みが可能。
詳細は、http://www.voyager.co.jp/dotbook/dotbook.html

* 注:スクリーンリーダーについて
画面に表示された情報を音声で読上げるソフトウェア。視覚障碍者は画面を見ながらマウス操作をすることは困難なため、画面の読上げだけでなく、操作を読上げる性能も含めて「スクリーンリーダー」としている。


本件に関するお問い合わせ先:
株式会社ボイジャー  蒲生淳(広報担当)
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-41-14
電話: 03-5467-7070  FAX: 03-5467-7080
Email:infomgr@voyager.co.jp


※是非、本件のご紹介をご検討いただきたくお願い申し上げます。
※取材、デモンストレーションなど承りますので、ご要望等ございましたら是非ご連絡ください。

 


Copyright (C) 1994-2008 Voyager Japan, Inc. All rights reserved.