TIBF2009 松井 進氏講演録 2009.7.12 Sun
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― イントロ 鎌田純子(ボイジャー) ―
皆様の中には今日初めてバリアフリーの読書ということを考えた方もいらっしゃると思います。
「読書」とは何だろうか。大きくいえば自分の体験していないことを本から体験する、色々な人生を仮に体験して豊かにする、そういったことができることだと思います。
またそれは目が見える、見えないとか、例えば足が悪いとか入院しているとか、ということではなくてできること、大事な、私達が生活する上での文化としての権利なんじゃないかと思います。
実は来年は国民読書年といわれています。これは皆が読書するんだということが公の場から発表されているものです。その中にバリアフリー、読書にとってもバリアをなくしていこうという動きがあります。
今日は、盲導犬と一緒に来ていただきました、バリアーフリー資料リソースセンターの副理事長でいらっしゃる松井進さんのほうから、「誰でも読書〜電子本の読上げが拓く視覚障害者の読書〜」というテーマで、具体的な読上げの方法なども含めてお話をいただきたいと思っております。では、よろしくお願いいたします。
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みなさんこんにちは。松井進と申します。私の下にロミオという盲導犬が、寝転がっておりますが下におります。
今日は電子本を使った読書ということについて、お話をさせていただきたいと思います。目が悪い人と電子本はあまり関係がなさそうとイメージされるのではないかと思うのですが、そんな読書の話題を今日は約30分お話ししたいと思いますので、みなさんおつきあいをいただければと思います。
視覚障害者の文字=点字というふうに皆さん思われがちだと思いますが、実をいうと視覚障害者の中で点字を使っている人の割合というのはせいぜい一割、10パーセントから12パーセントといわれています。では、他の視覚障害者はどのように本を読んでいるのか。いちばん多いのが、点字を使える人であっても使っている方法なのですが、録音の図書を聞いているパターン。また、大きな活字「大活字」を読んでいるパターン。あとは、実際に図書館で行っているサービスで、目の見えるボランティアさん、「音訳者」というふうに呼んでおりますけども、本を読んで下さる方と一緒に本を代読していただく「対面朗読サービス」。そしてOCR。皆さんの中でOCRというと、データをテキスト化するための道具というふうにお考えられがちだと思いますが、視覚障害者にとってはテキスト化しただけではそのままでは使えないのでそれを合成音声で読上げてくれる装置まで発展しています。
視覚障害者で困ることは、こういう文字処理のことが大きいわけです。大きく分けて困ることが3つあるといわれています。
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文字を読んだり、書いたり、歩いたり、「文字・書き・移動」というふうにいいますが、人間の外界からの情報の約80パーセントから90パーセントは目を通して得ているというふうにいわれており、視覚障害者は別名「情報障害者」ともいわれています。その8割なり9割なりの情報、阻害されている情報をどのように得るかということが、今日のテーマにもなり、「読書」ということにもつながってまいります。情報障害を克服するために、例えば周囲の音、におい、そして触る、触覚ですね、体感、この8割の部分をいかに補うかということを考えているというわけです。
一番端的に使われているのが「聴覚」、耳で聞いて感じる感覚です。次に「におい」、「味覚」、これは見えても見えなくてもそれほど変わらないと思いますが。私みたいに食べるのが好きだとこのように太ってしまうということはあると思います。
「触覚」。点字なんかはまさに触覚で感じる文字です。触覚イコール手で触るだけという風に考えられがちですが、どちらかというと体感、体全体を使って、例えば足の裏で道の様子を感じたり、風の流れを感じたり、太陽の暖かさを感じたり、そういったことで体全体を使って。特に頬なんかは風の動き、太陽の暖かさ、そういった皮膚感覚というもので周囲の様子を感じたり、また額にも新たな、額に三つ目がとおるの写楽くんみたいに目があるわけじゃないんですが、バランス感覚とか気配とか様子とかそういった意味で感じる働きをするといわれています。
ちょっと皆さんに、情報を音に変えて伝えていただきたいと思います。
こちら参加していただいている方全員で拍手していただいても良いですか。ありがとうございます。結構いらっしゃるんですね。
男性だけちょっと拍手していただいてもいいですか。それで、拍手していただくとき、時間が掛かってしまうので二回だけで結構です。パンパンということで。男性だけお願いします。ありがとうございます。ちょっと女性だけ。はい、ありがとうございます。女性の方が今日は少ないんですね。
ちょっと皆さんに年齢をお尋ねしたいと思います。といっても私は見えませんから自己申告で結構です。二十歳までの方は多分いないけど、いちおう二十歳までの方。いないですね。はい、二十歳以上四十歳までの方。ありがとうございます。少数。四十歳以上六十歳までの方。ありがとうございます。やはり結構この辺が多いですね。六十歳以上の方。はい、ありがとうございます。
今皆さんに情報を音に変えていただいて私に伝えていただきました。このように端的にいえば聴覚、そして触覚が、視覚障害者で一番多く使われている感覚です。
これから電子本の読上げという話をさせていただきたいんですが、電子本は私たちにとって初めて読書といえるツールかもしれません。紙の本というのは、点訳されていない限り、触ってもただツルツルしているとか、ザラザラしているとか、紙の触感を感じるだけで、私たちにとっては情報を伝えてくれる道具ではなかったんです。しかし電子化されることによって、合成音声で読上げることができる。また点字ディスプレイという装置をつなげば、点字で表示することもできる。弱視者であれば画面に文字を大きくして拡大表示をすることができる。また合成音声もかなり最近は進歩してきましたので、すごく聞きやすい音声で読上げることができる。このように、視覚障害者にとっても初めて、電子データになったことによって、本ということになりました。
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ドットブックと視覚障害者の関わりとしては、最初にロービジョンモードといいまして、画面を400パーセントまで拡大する機能をつけていただきました。これはT-Timeに搭載されています。次に電子かたりべプレーヤーという音声合成エンジン。VoiceTextというエンジンなんですが、それと組み合わせることによって、T-Time上から合成音声を呼び出して読む。これはアルファシステムズさんというところのサイトで聞いていただくことができます。電子かたりべプレーヤーとドットブック、T-Timeが組むことによって、電子本の合成音声の読上げができるようになりました。
次にできあがったのが、視覚障害者用の画面読上げソフト、スクリーンリーダーと我々は呼んでいてSCRと略しますが、スクリーンリーダーを作っている高知システム開発とボイジャーさんとが提携していただくことで、MyBookというソフトになります。これからMyBookを使いながら電子本を購入できるというお話と、電子本が読める、書籍になったというお話をしたいと思います。
視覚障害者の方がパソコンを使うというのは、画面読上げソフトを使うことによって、パソコンが喋るわけですね。こんな風に。聞こえますか?今、MyBookというソフトを立ち上げました。日立というメーカーのボイスソムリエという音声エンジンを使って喋らせています。それで、MyBookを起動すると、デイジーCDというメニューがあります。
デイジーというのはもともと視覚障害者のための、カセットテープに録音されていた図書をデジタルにした図書なんです。デジタル・アクセシブル・インフォメーション・システムという規格なんですが、これは国際規格となっていまして、日本で作った図書もアメリカで作った図書もヨーロッパで作った図書もまあ世界27カ国加盟しているデイジーコンソーシアムというところの規格を作っていまして、それで作られている図書はどこでも聞けるという形式になっています。
最近では、音だけではなくて、マルチメディアデイジーという、テキストも入っている、画面に画像も表示できる、肉声で読上げている図書だけでなく合成音声で読上げた図書、色々な形のあるデイジー図書というのが作られています。今出ているのがオーディオ・デイジーCDです。オーディオブック、これは市販されている普通の、オーディオ形式の図書を聞くメニューです。携帯用プレーヤーというのは、普通の携帯電話ではなくて、録音図書を聞くための専用のデイジーのプレーヤーがあるんですが、こういったものを使うというメニューです。これにデータを転送したりすることができます。
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青空文庫。これは皆さん良くご存知だと思うんですが、著作権の切れた図書を読めるサイトです。
これはないーぶネットといって、点字図書や録音図書などの全国の総合データベースがあります。これは点字データをダウンロードしてきたり、録音図書を検索したり、そういったことができるデータベースです。書誌情報としては45万件ほど載っているというかなり大きなデータベースです。これは全国の点字図書館と障害者サービスを公共図書館が加盟しているネットワークです。びぶりおネットというのは、インターネットで録音図書のオンライン配信をしているものです。
合成音声「ドットブック」、やっと今日の本題が出てきました。ドットブックといいます。これはデジタル図書なんですが、今日のまさに本題になります。PDF、ワード、エクセルのデータ形式も読めます。
このような感じで、メニューがあります。今日は本棚でデータを用意してきています。ここで出ている「盲導犬アンドリューの一日」と「Q&A盲導犬」、この二冊の図書が私の書いた、といっても文章を書いただけの図書で、それのドットブック版です。まずは皆様、聞いていただければと思います。ちょっと読ませてみます。(実演)このような感じで読めるわけです。合成音声ですが、かなりきれいな声で読上げてくれますよね。スピードもピッチももちろん変えられます。スピードを少し遅くして皆様に聞いていただこうと思います。1にしました。これで皆様聞きやすくなったと思います。
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今度は画面を拡大してみたいと思います。今、拡大を1にしました。かなり大きくなりましたよね。これがなぜ、大きくなったか。弱視の方が画面を大きくして見たいためにこの機能を使ったんです。今標準画面にしました。拡大3、これはかなり大きいんじゃないでしょうか。拡大すると弱視の方でもパソコンを使えるわけです。
次にアンドリューの絵本も聞いていただきたいと思います。
この絵本も実をいうと、電子本、ドットブックで発売していただいている本です。絵本ですから当然ひらがなで書かれているものもありますが、漢字にも全部ルビがふってあります。この本のドットブックの特徴はルビがふってあり、なおかつ音声でこういう風に読んでほしいよとルビをふっておけばそのとおりに読んでくれることを実現してるわけです。合成音声というのは規則合成エンジンを使っているわけでが、誤読、間違った読みをすることがたまにあります。しかしドットブックに、このたとえば”ゆきこ”さんなのか”さちこ”さんなのかこういう風に著者が読んでほしいと指定することによって、その通りに読ませることができます。合成音声というとすぐに誤読ということがいわれるんですが、このルビの機能を使うことによって視覚障害者の方にこう読んでほしいんだ、合成音声ではこういう風に読んでほしいんだということも実現ができるようになりました。
非常に重要なことなんですが、やはり著者がこういう風に読んでほしい、本はこう読んでほしい、自分のものはこう読んでほしいんだという意思を反映できるようにしたわけです。同一性保持権という言い方をしますけども、基本的に著者の意図をちゃんと表す。また難しい文字には読みをふることができるわけです。
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また視覚障害者の今までの読書というのは、どちらかというと福祉的な要素が強かったわけです。例えば点訳であるとか音訳であるとか、そういうものをボランティアの方に頼んでやっていただく。そうすると本ができてくるまでに短くて半年、専門書とか難しい本になると1年、2年かかってしまうというのが当たり前だったんですね。そうすると例えばベストセラーの本、半年もたったら誰も読んでないかもしれません。1年もたったら忘れられてます。だけれども私たちも皆さんの話題になってるとき、ドラマになってるときに読めるのが理想ですよね。
電子書籍が発売される前までの話ですが、いままでは福祉の恩恵的な要素が強かったわけです。視覚障害者の人にとって本はつるつるした紙の束だって話はしましたが、じゃあ点訳ボランティアに頼んで点字にしてもらう、これはもう無料でいいんじゃないか、著作権なんか関係なくていいんじゃないかということで、点字は誰に断ることなく著作権的にフリーに点訳して利用者に提供することができるわけです。録音図書についても点字図書館が行うことについては37条という著作権法がありまして、その中で録音することもできるわけです。
これはボランティアさんないし図書館、誰かの手を経て読むことができるというわけだったので、制作にも時間がかかりますし、待っていなければいけない。すぐに読みたいときに読めるという状況ではなかったわけです。しかし電子本であれば最初から音声にして読ませることができる、いままで福祉をいう枠で語られた人たちが購入者、買っていただけるお客さんになるわけです。
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いま見ていただいたのは、ラビットという会社で作っていただいた、グーグルで理想書店を検索して、理想書店のURLを登録して、今度は実際にアクセスして、本を注文して、送金して本を読上げるまでの一連の動作をビデオ化したものです。近いうちにボイジャーさんのサイトに置いてもらって、皆さんにフリー、誰でも読める形で配信していただく予定ですが、本を、どのように視覚障害者が自分で検索して見られるかをいうことを説明しているビデオです。
これは普通のネットブックパソコンです。ネットリーダーを起動するんですね。パソコンのメニュ−から。検索して本を探して、ダウンロードすること、お金を送金すること、そういった一連の作業が画面読上げソフトを使ってできるようになりました。
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またこういうドットブックを、健常者の方だったら小さい端末で持って歩いて読めるわけですね。視覚障害者の場合だと、例えばこういう先程おまわししたネットブックみたいなパソコンで読ませることもできますし、こういう合成音声を喋る、読ませる機械があるんです。
今まで視覚障害者は誰か、ボランティア、音訳者の方、誰かが合成音声に変えてあげる、合成音声ではなく人間が読上げてあげるなど、誰かが福祉的な要素でやってあげないと読者になり得なかったわけです。しかしボイジャーさんの今回の試みのように、まずホームページのアクセスビリティに配慮して障害者が使えるようにするのが1点。また、買えるようにする。そして、買えた物が合成音声で読上げられるようにすることによって、誰かの手を経ることなく自分で読みたい時に本を購入して読める。今までは借りるという、点字図書館なり公共障害サービスをやっている図書館なりで借りるという文化しかあり得なかったわけです。一般の見える人は図書館に行けば本を借りられるし、書店に行けば本を買うことができる。借りる文化も買う文化もどちらも一般の健常者の方は自分で選択、チョイスすることができるわけです。視覚障害者は今まで借りるという文化しか選びようがなかったんですね。しかし電子本になったことによって買うという文化が初めて現れました。
いま合成音声で読ませていただきましたが、これはエクセル2007の活用の本です。エクセル2007を、視覚障害者が自分でどうやって設定してどうやって使えるようになるかというのをドットブックにしていただいた本です。これは近日発売で金額も1000円ちょっと、ワード版のマニュアルとエクセル版のマニュアルがあります。
視覚障害者に、本を買える文化をまず作ったというお話をいたしました。買える文化を作ったことと、次に実際に買って読める本も作るということで、今回例えば角川さんや新潮社さんや講談社さんの本が読めるようになりました。
これはもう点訳、音訳を待たずに本を読めるということで、視覚障害者にとって画期的な文化の革命だと思うんです。また次の段階として、視覚障害者が買いたいと思う本を作るという、自分たちにとって必要な本を作るというのも一つの文化の創造だと考えているわけです。
今回ラビットさんという視覚障害者向けのパソコンをサポートしている会社とボイジャーさんで作っていただいた先程のビデオ、使い方の案内ビデオであるとかマニュアル本の制作であるとか、こういうことによって視覚障害者が自分で使える環境や読める本、読む・アクセスするきっかけになる本を作ることが大切なんです。こういうことによって買える文化を作るということと、また買うモチベーション高めることによって障害者も、読書が、ドットブックがこんなものだと知ってもらうことが大切なわけです。
角川さんの文庫、新潮社さんの文庫、講談社さんの文庫が読めるようになったことはもちろん画期的なことなんですが、自分で買ってもらうことを体感していただく、またそれを自分で試していただく環境整備も大切なんです。そのサポートがないとドットブックで読めるようになったって聞いたけど使い方全然わからない、となってしまう。また実際に購入して読める本、コンテンツを増やす活動も大切です。いまご説明した講談社さん、角川さん、こういった理解のある出版社さんはドットブックの音声読上げを許可してくださってます。非常にありがたいことだと思います。
しかし、合成音声で読むと誤読があるんじゃないか、著作権的にフリーになってしまうんじゃないかとか、そもそも私の本は目で読むことを想定していて耳で聞くこととか他は想定してない、などとわけの分からない理由をつけて合成音声による読上げを許可してくださらない出版社もいらっしゃるんです。別にここからテキストデータを取り出してどうにかしようとか、何か違法な事をしようとか全然そういう本ではないんです。しかし、合成音声で読めてしまうこと自体が想定外、読書はイコール紙を目で見る物なんだ、そういうことをおっしゃる方もいらっしゃるんです。障害者は本を違法のために読みたいわけではないんですね。やっぱり本は読書したいから読みたいんです。
これを見ていただくとユーザー番号、ユーザー名、誰が買ったかとか、IDとかが入るようになってるわけです。紙の本は誰かに、友達同士でや図書館でも貸すってことがありますが、電子データもメールに添付されてどんどん送られてしまうんじゃないかって危惧が出版社にはあるわけです。これを要はユーザー番号とかIDとかを出すことによって、まあある程度不正コピー、不正使用ってことを防止できるわけですね。誰が買ったものなのか、誰がコピーしたのかも分かります。
このように中身が取り出せたりなどできないですし、出版社の権利も阻害しない。ドットブックの場合ちゃんとそういう条件整備も含めてされてるわけです。それでもまだ合成音声で読んでほしくないという、著者が実際にこういうことを主張することはあり得ないと思うんです。
私も本の書き手で7冊くらい本を書いてるので、それで言うわけではないんですが、著者というのは誰かに読んでほしい、知ってほしいから本を書くんですよね。目の見えない人に自分の本なんか読んでほしくないという著者の方なんて多分いらっしゃらないはずなんです。それに付随するなにか嫌な経験、例えばボランティアさんからたくさん問い合わせがあって自分の本を読んでもらうのは面倒だから嫌だとかそんなことはあっても、多くの人に読んでもらいたいから著作権者というのは本を書いてるわけですね。
合成音声だろうとなんだろうと読書っていうのは情報を得る手段には変わりがないわけです。ですからぜひ、今後多くの出版社が発行される本が、点訳や音訳やそういったボランティア、誰かの助けなく視覚障害者自身が買って読める環境整備をこれから作っていく必要があります。また、国連の障害者権利条約でも合理的な配慮によって、当然読書も合理的な配慮の一つなんですが、普通の人が情報を共有・享受できるように障害者も情報が享受できなければいけないということがうたわれています。合成音声による読上げは私たちにとって読書、本を読むということと全く一緒です。ぜひこれから多くのコンテンツが、私たち誰でもが読める本になっていってくれるように願ってやみません。
皆さん、ご清聴ありがとうございました。
2009.7.12 東京国際ブックフェア・ボイジャーブースにて
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